その他のコマンド
ここまでの分類にないその他のコマンドについてまとめて解説します。
アプリケーションが指定したファイルの内容を MindSearch が読み出し、その内容をレスポンスとして返して来ます。
ファイルの内容を単に読み出して返すだけの機能です。そのようなことは MindSearch の助けを借りずともアプリケーションが自ら行なえることですが、MindSearchのベースパスからの相対パス指定がおこなえる点で場合によっては利用価値があります。(セキュティ上の配慮から絶対パスでは指定できません)
スクリプトの先頭に「行単位で」という接頭詞を付ける/付けないで2バリエーションがあります。以下のようなやりとりとなります。
(形式)
CMD:[行単位で]"FILENAME"をファイル取得
↑ ↑
| ・-- 取得したいファイル名(ベースパスからの相対指定可)
|
・-- この指定があるとデータが1行1レスポンスで返される
(コマンド例)
CMD:行単位で"sample/texts/eiga/CREDIT.euc"をファイル取得
(レスポンス例1)
DT:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
GET ←アプリケーションが出力
DT:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
OK:
(レスポンス例2 (行単位))
DT:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
GET ←アプリケーションが出力
DT:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
GET ←アプリケーションが出力
DT:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
GET ←アプリケーションが出力
DT:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
GET ←アプリケーションが出力
OK:
例1はファイル内容を丸ごと返す機能です。ただし、パケット長のサイズ制限(4096バイト)があるため、これを超える内容は複数のDTレスポンスに分割してで返されます。アプリケーションはDTを受け取る都度「GET」コマンドを送出して処理を次に進めてください。なお、行末コードはレスポンス中に含まれています。
例2はファイル内容を行単位で受信するものです。この場合は行末コードは付きません。
サンプルプログラムである sample/program/perlCGI/ または javaCGI/ 内に入っている簡易検索サイトプログラムにおいて、検索フォーム内にある各コンテンツのクレジットへのリンクが押された時、その内容を表示するのに本コマンドを使っているので参考にしてください。
アプリケーションはMindSearchのバージョン番号を取得することができます。MindSearchデーモンのバージョンを単に知るだけでなく、バージョン番号によって挙動を変えたい場合などに利用します。
(形式)
CMD:バージョン番号取得
(レスポンスの例)
OK:2.0|63
レスポンスの「OK:」に続いてバージョン番号が埋め込まれて返されます。'|'で2フィールドに区切られています。第一フィールドはMindSearchの表示上バージョン番号です。第二フィールドは十六進でインデックス機構の番号を表わし、上位4ビットがメジャー番号、下位4ビットがマイナー番号に相当します。
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