Mind for Android マニュアル




大きなサンプルアプリ

この章で扱うサンプルアプリは、多くの機能を横断的に使うグループになります。
これとは別に、個々の機能の理解を促すための小さなサンプルアプリが多数あります。それについては 「オペレーションガイド」 − 「ログインからサンプルアプリのコンパイルまで」 の中の 「サンプルアプリのソースコードの準備」 を参照してください。


逆ポーランド電卓 (整数版)



 逆ポーランド記法( 略称は RPN )を行う電卓です。逆ポーランド記法は Mind の記法そのものなのでサンプルアプリとして用意しました。
本アプリは整数演算のみとなります。実数演算のできるものは「RPNcalcByMind」(頭に'Sp'は付かない)という名称で GooglePlay に登録しているのでそちらもご利用ください。
 Google でたとえば 「逆ポーランド電卓 アプリ」 で検索すると数多くの逆ポーランド電卓の記事があることか分かります。その中で、パソコン教室ら・く・か さんのブログの中の次のページの解説が分かりやすいのでご紹介します。
  RPN電卓を使うならAndroidのRealCalcで決まりです。
  https://rkkoga.com/if_a_rpn_calculator_is_used_it_will_be_a_rule_in_realcalc_of_android/
 本サンプルプログラムは上記で紹介されているRPN電卓に比べるとかなり質素なものですが、これをベースに、たとえば小数を扱えたり、科学技術計算ができるようにするなど改造することもできます。

 上記のブログページの中にある次の説明は逆ポーランド記法の良い説明になっています。

              「RPN電卓を使うならAndroidのRealCalcで決まりです。」から抜粋
  例えば、1,000円札で、200円のモノを3個買った場合のおつりを考えてみます。
  〜略〜
  ところが「逆ポーランド記法」では

   1000[ENTER] 200[ENTER] 3 × −

  で計算します。
  初めて見るとなんのこっちゃ?ですが、ちゃんと理由があります。

  「1,000円札を出して、200円のモノを3つかけて、それを引くといくら?」

  という、人間の思考順序に沿った計算手順で、結果が導かれているのです。
 本章冒頭のスクリーンショットが示す操作例は上記を参考にさせていただきました。

 サンプルプログラムのソースコードは以下の場所にあります。
    andrmindSample/
    | 
 〜略〜
    |-- RPNcalc/
    |   `-- SpRPNcalc.src
 〜略〜

 以下は操作説明です。



 まず、入力した数式は の箇所にそのまま表示されます。数字のあと Enter キーを押すなどして確定すると確定値が の箇所に表示されますが、正確には は 「現在のスタックトップの値」 の表示で計算結果を表します。スタックが空の場合は A には何も表示されません。
  は 「現在のスタック深さ」 を示します。初期状態ではゼロです。
 Enter キーは、数字の入力を確定するのに使います。Mindのソースで 「2に 3を 加え」 に相当する操作は、
 2 Enter 3 +
となります。
Mindのソースで数字のあとに分かち書きのため空白を入れますが、それがこの電卓での Enterキー に相当します。「2」と「3」を続けて打鍵すると 「23」 になってしまうのでそれを避けるための区切りであるとも言えます。
  キーは数字の打ち間違いで戻るために使います。(確定値は訂正できません)

これとは別に、小数も扱える実用向けのアプリ「RPNcalcByMind」を Google Play 上に公開しています(同アプリのMindソースコードも公開しています)。


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